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「クニ(KUNI)」とは何か

  • 近い将来、大都市はますます肥大化し、地方都市は急激に縮小して行きます。さらに農山漁村は恐ろしいほどの速度で消滅しつつあります。
    わたしたちには、過剰肥大の大都市で暮らすか、縮小する地方都市で暮らすかの、ふたつの選択しか無いように見えます。第三の選択肢は無いのでしょうか。
  • 新潟県上越市の中山間地における20年近い山里NPOの実践から見えてきたものがあります。第三の選択肢の可能性を秘めたもの、われわれが、自立的自給的な意味合いを込めて「クニ(KUNI)]と呼ぶ、新しくコンパクトな共同体のかたちが現れつつあります。ここでは、その「クニ(KUNI)」の概念、構造、機能について十年以上考察し続けてきた内容を、多面的に解説することを目的としています。
  • 「クニ(KUNI)」を駆動させ得る組織は、私が「J・RMO]と呼ぶもので、Jは日本型・上越型、RMOは地域運営組織(リージョン・、マネジメント・オーガニゼーション)を表しています。地方都市の行政は、今までのやり方を踏襲するのか、半自立的な「クニ」と連動する未来を模索するのかを判断する時期に来ています。
  • 「クニ(KUNI)」とは、小さ過ぎず大きすぎない、人口500~2000人程度の規模を持ち、その範囲は、およそ明治の小学校区程度の広がりを持つ場です。
    「クニ(KINI)」は、小規模ながらも農林水産業が残存し、半自給的な生活ができる場です。そこは、既存定住者を主軸としながらも、移住者や往還者と呼ばれる都市からの人たちが、新たにコミュニテイに加わり、良い意味での混血がなされる場です。そのような「つなぎ」の役目を担うのが「J・RMO/日本型地域運営組織」です。
  • J・RMOは、任意団体ではなく、法人である必要があります。それは「地域資源産業」の育成がJ・RMOの大きな役割になるからです。そして「小さな公」の担い手になるのも、J・RMOの大きな役割です。これら公と業を同時に行う組織が、J・RMOです。その時の「小さな公」と「地域資源産業」の比率は、おおよそ「公」三割、「業」七割程度になるでしょう。業の七割とは、すなわち組織運営費の自立獲得という意味に他なりません。

事 業 内 容

  • ウッドワーク
  • NPO法人 かみえちご山里ファン倶楽部